■研究設備
◇摩擦攪拌接合装置 | ||
概要:アルミニウム合金や鉄鋼材料の突合せ摩擦攪拌接合を始め、各種金属板の摩擦攪拌接合及び摩擦攪拌点接合が可能である。また、高速スピンドルの使用によりツールの高速回転が可能であり、マイクロ摩擦攪拌接合にも対応する。 |
◇複動式摩擦攪拌接合装置 | ||
概要:複動式と呼ばれるツールのプローブとショルダを別駆動による制御が可能な摩擦攪拌接合装置である。また、ツールを上下に取り付けることができるため、両面から摩擦攪拌接合を行うこともできる。 |
◇円柱・円管用摩擦攪拌接合装置 | ||
概要:円筒形状の摩擦攪拌接合に特化した装置である。接合のみならず摩擦攪拌プロセスによる管材の表面改質も行うことができる。 |
◇大荷重摩擦攪拌接合装置 | ||
概要:最大400kNの大荷重を付加できる厚板用の摩擦攪拌接合装置である。両面に接合を施すことで板厚4cmの鋼板も接合できる。非常に剛性の高い装置であるため、接合のみならずツールの最適化や巨大歪みの導入による組織制御などの研究にも応用できる。 |
◇透過X線付き摩擦攪拌接合装置 | ||
概要:高輝度X線透過システムを搭載することで、摩擦攪拌接合および摩擦圧接中の接合界面における変形挙動や塑性流動の3次元可視化や欠陥の形成機構の解明を行うことができる装置である |
◇線形摩擦接合装置 | ||
概要:線形運動により生じた摩擦で接合を行う装置である。振幅、周波数、荷重、寄り代を代表的な変数として接合条件を検討できる。印加圧力を最適化することで、鉄鋼材料を無変態で接合することができるとともに、2 mm厚の薄板やコの字型部材などの形状の接合実績も有する。 |
◇異材接合用線形摩擦接合装置 | ||
概要:線形駆動する材料に対し左右から被接合部材を押し付けるセンタードライブ駆動方式で線形摩擦接合を行う装置である。左右の部材に加える荷重をそれぞれ設定することができ、接合が困難とされる異材(例:鉄鋼材料とアルミニウム合金)を高強度で接合することを可能とする新規接合装置である。 |
◇摩擦圧接装置 | ||
概要:丸棒用の摩擦接合装置で時間および寄り代による制御が可能である。最大φ25mmの棒材まで適用可能である。同種材料および異種材料に対して接合実績があり、回転数、荷重、寄り代といった接合条件を最適化することで高強度な継手を得ることができる。 |
◇高輝度X線透過型溶接現象4次元可視化システム | ||
概要:2つの高輝度X線を用いて、アーク溶接、レーザ溶接、摩擦攪拌接合などの各種接合法中における流動現象を3次元で可視化することができる世界唯一のシステムである。これにより、接合メカニズムの解明や接合プロセスの最適化が可能となる。 |
◇メゾ・マイクロスケール異材接合部観察・分析装置 | ||
概要:高精度3次元加工によるナノメカニカル評価用試験片、接合部の原子・ナノレベル組織解析に求められる低損傷薄片試験片作製や接合部組織の同定に求められる結晶方位解析および元素分析が可能なデュアルビームシステム。 (Thermo Fisher Scientific社製Scios2) |
◇IN-Situ SEM/FIB内ナノメカニカル評価装置 | ||
概要:異材接合界面や反応層自体の高精度ナノ・マイクロスケール特性取得や動的観察下での破壊挙動評価が可能なナノメカニカル評価システム。 (FemtoTools社製FT-NMT04) |
◇ナノレベル異材接合部観察・分析・評価装置 | ||
概要:異材接合界面のナノレベル構造の同定と界面ナノレベル構造が破壊過程に及ぼす影響の精緻な評価・解析を可能にするナノレベル観察・分析・特性評価装置。 (Thermo Fisher Scientific社製Talos F200i) |
◇レーザ予熱装置 | ||
概要:溶接接合時の主熱源としてではなく,溶接・接合時の補助熱源として使用するものであり,最大出力500Wのファイバーレーザである。 |
◇GPUワークステーション | ||
概要:異材接合継手に対してマルチ破壊モデルを用いたミクロ・メゾ・マクロスケールでの大規模な変形・破壊シミュレーションを可能とするハイエンドGPUワークステーション。 (GDEPアドバンス社製MAS-XW-621G/4X) |