研究分野

 日々進歩する材料と接合技術によって得られる継手の性質を理解するには、接合界面や継手部の材料組織の構造を詳細に把握することが必要である。この目的を達するため、接合界面微細構造解析室では分析機能を備えた透過型電子顕微鏡(TEM)による継手材料組織の微細構造観察を行い、また集束イオンビーム加工装置(FIB)やイオンミリング装置によって、加工が困難な異材継手や複合材料などのTEM用の薄膜試料作成の技術を提供する。
接合界面微細構造解析室では次の業務を行う。
(1) 研究所の所員ならびに共同研究員の要請に基づく界面微細構造解析
(2) 観察結果の解析・評価の指導および支援
(3) 学生・共同研究員へのTEM理論の教育、TEMおよびその関連機器の操作の指導
(4) TEMおよび関連機器システムの維持、運用全般
 また異材精密接合の金属組織学的研究等の、TEMを用いる独自のテーマの研究を進めることで、継手組織のTEM観察技術の維持・向上に努める。

研究テーマ

  1. 各種金属材料への陽極接合の応用
  2. 各種固相接合界面の組織解析
  3. 陽極接合によるガラス同士の接合
講師
高橋 誠

チタン/光学ガラス陽極接合継手界面に生じた反応生成物.
(a) BK7クラウンガラス/チタン接合界面の透過電顕明視野像,
(b) a中に丸で示した位置から得た制限視野回折像,
(c) FD110重フリントガラス/チタン接合界面の明視野像,
(d) c中に丸印で示した位置から得た回折像.b,dの回折像からいずれのガラスで生じた反応生成物もα-TiO2からなることが知れるが,ガラスの種類によってその形態は大きく異なる.


980 MPa級高張力鋼溶接金属中の残留オーステナイトの分布。
(a) 明視野像
(b) オーステナイト111反射【(c) の回折像中に指示】
による暗視野像
(c)-(e) a中に示した位置から得た制限視野
回折像。フェライトラス間に分布するオーステナイトが暗視野像中で明るく観察される。

 
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